いつか人前で歌いたい、という漠然とした夢を抱きながらジャズの歌練習に励んでいたのですが、ジャズバーでライブをするなんて夢のまた夢。
そんな頃、歌の先生から「ジャズセッションに参加してみたら?」という提案がありました。
ジャズセッション?
なにそれ?
ネットで調べたらなんとなく分かりました。
ジャズを演奏したい楽器や歌の人が集まって、即興で合奏するというもの。
大阪でもセッションやってるジャズバー、ライブバーかたくさんあるってことが分かったけど、
なんとなく敷居が高い!
私みたいな初心者が行って歌えるんだろうか。
歌の先生からセッションに参加するための予備知識や心構えなど、いろいろ教えてもらいました。
でも怖い、恥ずかしい!
ネットでいろいろ探していたら「超初心者セッション」というのをやってるジャズバーの案内が目に飛び込んできました。
「超」が付いてる!
私みたいな人も来てるかも。
ここに行ってみよう。
それでも怖くて、音楽好きの姪っ子を誘って、付いて来てもらいました。
そしてドキドキしながらお店のドアを開けたのでした。
ジャズバーの扉を開けると、右手にグランドピアノ、ドラムセット、ウッドベースが置いてあるステージ、左手にテーブル席が並んでいました。
ジャズバーという場所に行くのも初めて、ジャズセッションも初めて。
マスターに挨拶し、ステージから一番遠い席に座りました。
目立たない場所に逃げ込むように。
楽器を持って来てる人もたくさんいるなあ。
サックスの人多いなぁ。
楽器を持っていない人は、ボーカルさんかな。
うまいんだろうな。
と勝手に思う。
「超初心者セッション」と言うだけあって、マスターが最初に挨拶をされ、
「セッション全く初めての方?」とか全員に聞いてくれて、私以外の人も何人か手をあげてて、ほっとしました。この質問は嬉しかった。
マスターの優しい言葉は私の緊張を少しほぐしてくれました。
そして、セッションのやり方のルールを説明。
演奏が始まると、みなさん結構うまくて、また緊張!
順番が回ってきたー!!
「何歌いますか? キーは? 譜面ありますか?」
ここらは歌の先生から教わってたので、さらっと言えました。
譜面も5部コピーして持っていました。
そしてバンド演奏の中で初めて歌ったジャズスイング。
緊張しすぎて心臓バクバク、全然声が出ない。
練習ではこのキーで歌えるのに。
カラオケ音源で練習するのと全然違うやん。
こんなに速く歌えないー!
(自分のテンポの出し方が悪かっただけ)
とにかくパニクりながらひどい歌を披露して、しばらく落ち込みましたが、
これからの課題がたくさん見えました。
一人でコツコツ練習することも大事だけど、
人前で歌うことに慣れるというのもすごく大事。
そして、セッションでジャズ友達が増えるのは素晴らしいことだな、と思いました。
セッションデビューのお話でした。