自宅に防音室を作って、時間を気にせず、家族やご近所に気を使わず、思い切り練習したいと思っています。
ということで、少し前から研究しているのですが、あるメーカーの防音ショールームに行ってきました。
音響のスペシャリストから、90分みっちり説明を聞いた感想は
「音響工学、おもしろい〜!」
です。
防音室といっても、音響を考えずに作ってしまうと、“音が漏れないだけの部屋”になってしまい、そこで楽器の演奏をしたら、浴室の中のように響きすぎる、ただうるさいだけの部屋になってしまいます。
心地よい音響空間を作るためには、吸音効果のある壁材、床材、天井材を使ったり、うまく反響するように壁に凹凸をつけたりします。
壁材の上に貼るクロスは、その壁材の音響効果が発揮されるよう、音をよく通す布クロスを使用しなければならないとのことです。
そして、天井材もうまく響くように考えられたものを使用し、その効果を発揮させるために照明器具の取り付け方にも工夫がいります。
あと、驚いたのは、正方形の部屋は防音に向いていないということ。
前後左右に音が同じ速度で跳ね返ってくると、いやな雑音になるとのこと。
天井高さも同じで立方体の部屋ならもっとひどくなるとか。
私が防音室にしたいと思っている部屋はまさに正方形。
そんな場合はどうすればいいか教えてくれました。
収納クローゼットを斜めに設置したり、音が分散して交互に跳ね返るような壁材を選ぶとか、いろいろ方法があるとのこと。
全体的に音が響きすぎる時は、クッションやカーテン、じゅうたんなど布製のものを入れて、音を吸収させるとよいとか。
防音工事は失敗例が多いと聞くけど、特殊な工事だけに、専門的なことを知らずにやってしまうと後悔することになりかねないと思いました。
音響のスペシャリストは、会社にも極わずかしかいないとのこと。
貴重なお話を聞けてよかったです。知らないことばかりで本当におもしろかった。
実現に向けて、さらにお勉強は続きます。