「楽器を演奏できる人はすごいな。私は歌うことしかできない。」とずっと思っていました。
でも、ボイストレーニングを先生に習うようになって知った衝撃の事実は、
声は楽器である!ということ。
声を楽器にするためにボイストレーニングがある!ということです。
管楽器の練習方法の一つにロングトーンというのがあります。
「細い息を一定の量出しながら、一つの音を棒のようになが~く出す練習」です。
これをボイストレーニングでもやります。息を一定量長く吐くロングブレス、これ大切!
そして声は響かせ方を知らないと、響きません。(無意識にやってる人は素晴らしい)
体の中のいろんな部位(胸とか鼻とか)を響かせて声を出します。
響かせ方が分かると、その部位を自分の手で触ったまま発声するとビリビリ振動するのが分かります。
「体が鳴っている!」という感覚。
声というのは、声帯を震わせて、体で鳴らす楽器なんだなぁ。
ということに気付きました。
しかも、声という楽器は、
言葉を伝えられる楽器なんです、すごい楽器じゃないですか!
そう気付くと、歌うことしかできない、なんて思わなくなりました。
綺麗な音が正確に出る楽器を作っていきたい、と思いました。
ボイストレーニングを始めた頃のお話でした。